気持ちを表現できるリーダーが勝つ

そこで、この「缶ポタ差し入れ作戦」の正直な結果を報告します。これがやはりというか意外というか、かなりの効果がありました。

私が各店に臨店した際、スタッフに「店の空気はどう?」と尋ねたら、必ず「最近、店長が差し入れをくれるようになりまして、お返ししなきゃとみんなでがんばっています!」という言葉を聞くようになったのです。

やはりリーダーが感謝を表現することで、職場の空気はよくなるんだなと実感しました。たかが、缶ポタ、されど缶ポタです。感謝の気持ちに金額は関係ありません。その表現があれば、空気は変わります。気持ちを表現できるリーダーが勝つのです。

部下への感謝は表現することが大切。思っているだけでは弱い

「人としてダメ」なリーダーの特徴

部下と良好な関係を築くリーダーと、そうでないリーダーの明らかな違いをご存じでしょうか?

それは、人として大切な一言を言える上司と言えない上司です。

では、人として大切な一言とは何か?

それは感謝、御礼、ねぎらいといった、人が社会活動をする上で当たり前にあるべき互助言語です。

たとえば、どうしても明日までに仕上げないといけない書類を、部下が残業して作り上げたものの、提出された書類にミスがあったとします。あなたならどう言います?

中年のアジア人ビジネスマンが部下から報告を受ける
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

大切な一言が言える上司は「遅くまでありがとう、大変だったね。ただがんばって書いてもらった書類に申し訳ないんだけど……」となり、言わない上司は「まあ今日が期限だからな。ところで、これミスってるぞ」となります。

前者は、部下への感謝とねぎらいから始めます。対して後者は、仕上げるのは当たり前で、ミスの苦言から始めるのです。さて、あなたが部下なら、どちらの上司がいいでしょうか?