年齢を重ねても元気に過ごすには、どうすればいいのか。スポーツキャスターの松岡修造さん(58)は「ほんの少しでも運動を続けることが大切だ。僕が“ルーティン”にしているストレッチやトレーニング方法を紹介する」という――。(第2回)

※本稿は、松岡修造『若々しさはこうしてつくる』(夜間飛行)の一部を再編集したものです。

ストレッチをする松岡修造さん
写真提供=夜間飛行
松岡修造さん

朝起きたら「脚ぶらぶら体操」

僕のフィジカル面の「超ルーティン」の目的は、たった2つ!

テニスの指導に必要な体力と、テレビやCMに出るための体型の維持。この2つが整ってこそ、全力で動けるんです!

まず、具体的に僕がどんなストレッチやトレーニングをしているのか、順に紹介していきましょう。

「脚ぶらぶら体操」というのは、膝のスーパードクターとして知られる巽一郎先生が『100年ひざ』(巽一郎著 サンマーク出版)という本の中で紹介している膝の軟骨の再生をうながす体操です。時間もかからず、誰でも簡単にできますが、僕はすごく効果を実感しています。

まずは、ベッドでも椅子でもいいので、脚をぶらぶらと揺らすことができる場所に座りましょう。

次に、膝近くのもも裏あたりで両手の指を組み、手で片脚を持ち上げます。

片脚を持ち上げたら、両手を前後に動かすことで膝から先をぶらぶらと揺らします。

はい、これでおしまい。簡単でしょう?

ここで大切なのは、脚の筋肉を使って動かすのではなく、あくまで脚の力を抜いた状態で、手の力を使って脚をぶらぶらと前後に揺らすことです。

寝ている間に乾いた軟骨を潤す

うまくいかないという方は、まず、膝近くのもも裏で両手の指を組んでから、脚に力を入れて膝をまっすぐに伸ばしたまま持ち上げて、十分に持ち上がったなと思ったら、そこで脚の力を抜いて、膝から先をストンと落としてみてください。そうすると、もも裏を支えている両手が支点となり、両手を前後に動かすことで自然と脚がぶらぶらと揺れると思います。

【図表1】松岡修造が実践する「脚ぶらぶら体操」(本人)
出所=『若々しさはこうしてつくる』(夜間飛行)

回数としては、右と左、それぞれ30回ずつ揺らせば十分だと思います。所要時間にして、1分もかかりません。

この体操を考案した巽先生によると、膝の軟骨は8割近くが水分でできているそうです。ただ、夜寝ている間は、膝関節がほとんど動いていないため、膝の中の軟骨も乾いた状態になる。クッションの役割が弱まっているわけですね。その状態のまま、ベッドから起きて、歩き始めてしまうと、軟骨と関節に大きなダメージを与えることになってしまうんだそうです。

そこで、この「脚ぶらぶら体操」です! 脚をぶらぶらと動かすことで、膝部分に関節液が出てきて、軟骨に潤いを与え、柔軟性を取り戻す。そうして膝の準備を整えてから、1日の生活をスタートさせる。膝の痛みも軽くなりますし、予防にもつながります。できれば、1日2、3回。気づいた時、時間がある時にやってみましょう!