資格勉強の良さは、どんなところになるのか。141種類の資格を持つ作家・翻訳家の宮崎伸治さんは「資格を受ける意味は『資格手当がつく』からではない。『すぐに役に立たなければ勉強する意味がない』と言っていたら、将来役に立つ可能性のあることに対してもその可能性を閉じてしまうことになる」という――。
※本稿は、宮崎伸治『『資格141&10カ国語を習得してわかった 合格するまで挫折しない方法』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
警備のアルバイト中に7つの資格を取得
私は50代の半ばに3年間ほど施設警備のアルバイトをしていた時期がありました。その3年の間に次の7つの資格・免許を取りました。
自衛消防技術試験 合格
防火安全技術講習(電気課程) 修了
上級救命士 合格
消防設備士乙種第6類(国家資格) 合格
危険物取扱者丙種(国家資格) 合格
危険物取扱者乙種第4類(国家試験) 合格
クリーニング業務従事者講習 修了
私はアルバイトの身分だったこともあり、会社からは受験することを命令されていたわけではありませんでしたが、自らの意思で業務上役立つ可能性のある資格・免許を探して受験していたのです。
そんな私に対し、周りの警備員はこんなことを言っていました。
「宮崎さん、会社の命令でもないのにそんな資格を取って何になるのですか。その資格を取っても手当はつかないのですよ。私にはそんな勉強をする意味がわからない」
彼らは「資格手当がつく」=「受ける意味がある」とでも思っているかのようで、資格手当がつかない資格を受ける人は皆無でした。
そんな私でしたから周りの人には奇妙に映ったでしょうが、私が勉強していたのは業務に役立つ可能性があるというだけでなく、勉強すること自体が自分の視野を広げるきっかけになると思っていたからでした。

