世界では、いまこの瞬間にもさまざまな人権侵害が行われている。それらを監視・調査して、人権擁護の活動を行うNGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の東京事務所代表を務めているのが土井香苗弁護士だ。土井氏は、東大法学部3年生のときに司法試験に合格して、ニューヨーク大学で修士号を取った才媛。なぜ、あまり儲からないといわれる“人権”の世界に飛び込んだのか。田原氏が本音に切り込む!

アフガン難民問題に取り組む

【田原】帰国後は、どうされたのですか。

【土井】結局、弁護士になりました。日本の法律文献を集めるためにエリトリアから一時帰国したとき、いろんな人権派の弁護士の方々にご協力いただきました。弁護士というとエリートやお金持ちのイメージがあったのですが、実際に会って話を聞いてみると、困っている人たちのために骨身を削って仕事をしている方ばかり。司法試験は親に言われて受けただけでしたが、やっぱり私もああなりたいと思ったのです。