グローバル教育の必要性が叫ばれ、文科省も英語教育の早期化を推進。しかし、日本人が世界で活躍するためには、ほかにも足りないものがある。未来のグローバルリーダーを育てるIGS(Institution for a Global Society)の福原正大代表は、「答えが1つしかない問題ばかり解かせる教育が問題」と指摘する。日本の教育が抱える課題の深層に、田原氏が切り込んだ!

自分の頭で考え、議論する

福原正大
慶應義塾大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)、バークレイズ・グローバル・インベスターズを経て、2010年、グローバルリーダーを育成するInstitution for a Global Society(IGS)設立。近著に『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』。

【田原】福原さんが教育を変えるための第一歩として取り組んでいるのが、IGSという学習塾です。生徒は何人ぐらいですか?

【福原】いま教室以外に、eラーニングやスカイプで受講する生徒を含めると、小中高校生で70名ほどです。

【田原】具体的に、どういう教育を?

【福原】1つはリーダー教育です。月に2回ぐらい、世界で活躍をされていらっしゃる日本の方にきていただいて話をしてもらいます。子どもたちにロールモデルを見せるのは、とても大事なことなので。それと私が先生になって哲学的な教育といいますか、子どもたちに自分の頭で考えて議論させる授業をしています。こうした授業が『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』という本にもなりました。今日も、この対談の後は授業です。

【田原】ちなみに今日のテーマは何?

【福原】今日は、「女性のキャリアにおいて、女性はどれぐらい自由があるのか」について議論する予定です。

【田原】それも面白いね。アメリカやヨーロッパの企業は、女性役員が十数%はいる。日本は1%程度しかいません。これはどうしてですか?

【福原】やはり日本の男尊女卑的なカルチャーが大きいのではないでしょうか。