インターネット(以下、ネット)が普及したことによって、私たちの生活は便利になった。ただ、ネットが社会にもたらす変革はそれだけなのだろうか。ソーシャルメディアを駆使するジャーナリスト津田大介氏と、20代にして華々しく論壇にデビューした古市憲寿氏。田原氏が注目する若手論客2人に、ネット時代の企業論や働き方について語ってもらった。
攻めとしての無料化とは
(右)津田大介氏(左)古市憲寿氏
【田原】今日はネットが世の中をどう変えるのかというテーマでいろいろ教えてもらいたい。最近、ヤフーがオークションやショッピングの手数料をゼロにすると発表しましたね。この狙いは何だろう?
【津田】1番は、個人間取引の“標準”を再び、取りにいくことじゃないでしょうか。ヤフーのオークション(以下、ヤフオク)は個人間取引の分野で独走していましたが、最近、LINEが個人間取引のサービスを提供するようになりました。LINEは無料なので、ヤフオクはユーザー離れが起きかねない。そこでまだユーザーを囲い込めているうちにLINE対抗策として無料化に踏み切った。一方、ヤフーショッピングの無料化は、楽天やアマゾンへの対抗策だと考えられます。ヤフオクはトップの座を守るための無料化でしたが、ヤフーショッピングは、楽天やアマゾンに勝てていない。攻めとしての無料化ですね。
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