かつて住みたい街ランキングで上位だった自由が丘(東京目黒区)の人気が下がっている。同地に住んでいたことのある経営コンサルタントの岩崎剛幸さんは「地価の上昇で店の顔触れが変わってしまった。自由が丘らしさを取り戻せるかどうかは、駅前再開発にかかっている」という。岩崎さんが現地をリポートする――。
自由が丘で始まっている再開発の全貌
私は経営コンサルタントとして仕事を始めてから35年以上、もっとも大切にしているルーティンがあります。それが「街歩き」。街を歩いて今という時代を掴み、これからの流れとは何かを考えるということを仕事の中心においています。
生成AIがどんなに進んでも、自分の目と身体で街の空気を感じて、そこでの体験、体感から時流を読むというのはリアルな視察なくしてはできないことです。
私の街歩きの原点とも言っていい街が、東京の「自由が丘」です。実は筆者は学生時代の1990年代前後と、社会人になって7~8年後の2000年前後、自由が丘駅周辺に住んでいました。田舎者の私はこの街に憧れ、この街で暮らし、その独特な街づくりに触れてきました。
当時は、自由が丘と言えば「オシャレな街」「最新のトレンドを見るなら自由が丘」と言われてきました。閑静な住宅街を背景に持ち、駅周辺には条例で守られた統一感のある路面店が多く、女性が集まりやすい街でした。
その自由が丘が、今、駅前には大きな複合ビルが建設中で再開発の真っただ中です。自由が丘は、まったく別の街へと変わってしまうのか。その実態を把握するべく、じっくりと自由が丘の街を歩いて視察してきました。その視察を通じて、自由が丘の街の動きが分かった気がしました。
自由が丘はどこに向かっているのか、レポートします。


