子供が学校に行かないとき、親はどうすればいのか。愛情がある家族だからこそ、フラットに見られなくなるのは当然だという。元中学校教員のやんばる先生こと水野孝哉さんが書いた『15歳から身につけたい 「あえてひとり」を選べる力』(KADOKAWA)より、やんばる先生と生徒のジュンとの対話形式でお届けする――。
不登校の裏に説明のつかない葛藤や恐怖
ジュン:先生、僕、弟がいるんですけど、ここ1カ月ぐらい学校に行ってないんです。親は若干パニックで。
でも、本人は部屋でゲームをしたり、意外とけろっとしてて。このままでいいわけないんですけど、学校の話をしようとすると黙っちゃうんですよね。こういう場合、どうしたらいいんでしょう。何かしてあげられることってありますか?
やんばる先生:うん、それは、ジュンも親御さんもきっとすごく心配だよね。不登校って、「負の連鎖」になって、時間が経てば経つほど学校に行きづらくなるっていうリアルが、まずあると思う。
1日休むくらいならいいけど、2日、3日、1週間……と時間が経つと教室の空気が変わっていって、本人にとってはそれがものすごいプレッシャーになる。周りの子もどうしたらいいかわからないし、先生も悩む。そういったとんでもなくハードルが高い状況になってるっていうことを理解してあげることが先決かな。
家にいるときはけっこう普通に見えても、本人の中では説明のつかない葛藤や恐怖がうず巻いている状態なんだよ。まずは、その状況を理解する。
ジュン:うーん……。弟がオンラインゲームで仲間と盛り上がってるのを見ると、「サボってるだけじゃん」とか「行けば?」って思っちゃうんですけど……。

