メガネをかけ直すためにプロの目が必要

ジュン:うちの弟も、本人も言葉にできないような引っかかりがあるのかも……と思いました。でも先生、もし不登校がこのまま長く続いちゃったら、どうすればいいんでしょうか。

水野孝哉『15歳から身につけたい 「あえてひとり」を選べる力』(KADOKAWA
水野孝哉『15歳から身につけたい 「あえてひとり」を選べる力』(KADOKAWA

やんばる先生:自力での復帰は、あまり期待しない方がいいと思う。急に学校に行くのは、3点しか取れない子に「明日100点取れ」と言うようなものだから。大事なのは、「スモールステップの階段」を用意してあげること。

4点、5点にするにはどうすればいいか。その戦略を立てるために、外部組織と「戦略会議」をするつもりで相談しに行ってほしい。

ジュン:プロと相談して、一歩ずつ進む戦略を練る、と。それはわかるんですけど、親にどう言えばいいかなあ……。

やんばる先生:「愛情があるからこそ、フラットに見られなくなるのは当たり前。だから、メガネをかけ直すためにプロの目が必要なんだ」って伝えてごらん。

そして、

・「放課後登校」から始めるのがいいのか?
・「フリースクール」という別のフィールドが合うのか?

……といった具体的なステップを検討したらいい。

ジュン:選択肢を増やして、段階を知ることが大事なんですね。

やんばる先生:そう。不登校は「終わり」じゃない。中学は行けなかったけど、高校で人間関係が変わったら行けるようになるパターンもある。とにかく、「今」だけで判断しないこと。

そして不登校の子を抱えるご家族に伝えたいのは、「愛を与えて、その子を受け入れていれば、基本、ブラスに動く」と信じていいということ。

……大丈夫。ジュンは、弟さんがエネルギーを充電できているかどうかだけ、見ていてあげてほしい。ジュンのご家族なら、きっとうまくいくよ。

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