キャリア形成を考えたとき、Fラン大学に行く意味はあるのか。優秀じゃない大学に行く意外なメリットがあるという。元中学校教員のやんばる先生こと水野孝哉さんが書いた『15歳から身につけたい 「あえてひとり」を選べる力』(KADOKAWA)より、やんばる先生と生徒のジュンとの対話形式でお届けする――。
本を抱えた学生
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ネットの「Fラン不要論」は大間違い

ジュン:あの、先生。受験系の動画を見てると、「Fランは低偏差値」ってあおる内容が多いじゃないですか。「Fラン大なんて金のムダ」とか……。先生から見て、行く意味あると思います?

やんばる先生:いや、ある人にとってはあるでしょ。

ジュン:(食い気味に)いや、Fランですよぉ〜? 早慶や東大なら就職に強いけど、Fランは名前だけでアウトって言われてますよね。大学って「その先」のキャリアのために行くところなのに、その出口が強くない場所に行く意味あるの? って思っちゃって。

やんばる先生:たしかに学費はどこも高いから、投資したお金に見合うかって言われたら、見合わない大学もあるかもしれない。でも、どんな大学でも、そこにいる「教授」はめちゃくちゃ優秀だよ。

ジュン:あ、はい。たしかに「教授」だから専門家だとは思うんですけど、より優秀な先生がいるのは、やっぱり優秀な学生が集まる難関大なんじゃないですか? 学生が優秀なら先生もそれ相応に優秀じゃないと成り立たないはずだし。だから、優秀な先生を求めるにしても、やっぱり偏差値の高い大学じゃないと厳しいだろうなって。

やんばる先生:それはね、ジュン、だいぶ間違ってるよ。大学で学ぶ専門分野は多岐にわたるから、超頭がいい大学に行ったはいいけど、自分が知りたい分野の専門家がその大学にいないパターンだってある。

それにね、有名大の教授は、他の学生への対応で忙しいけど、偏差値がそこまで高くない大学の一流教授なら、質問し放題かもよ。そしてそういう熱心な学生は先生にかわいがってもらえる。