組織の中で、あなたはどれだけ忖度しているのか?忖度の正体に迫りながら、自分の行動傾向を把握しよう。

金融危機の不況下で「忖度」が劇的に変わった

なぜ日本企業は忖度する文化になったのか?会社で正しく「空気を読む」方法

「わざわざ言わなくともわかるでしょう?」――かつて日本の企業社会は、この言葉に代表されるような空気に支配されていました。

1950年代半ばに始まった高度経済成長期から、バブルが崩壊した90年代初めごろまで、特に大企業は、大卒の男性正社員を中心とした極めて同質性の高い集団でした。86年の男女雇用機会均等法施行以降、女性総合職がそこに加わり始めましたが、その変化は緩やかなものでした。

こうした同質性の高い環境では、お互いの価値観が通じ合っているという前提のもと、冒頭に記したような「いちいち説明しなくてもわかりあえる」という文化が成立していました。上司の意向に沿って行動することや、言葉にされない期待を察知して動くことは、組織を円滑に運営するための当然の作法。「忖度する」という言葉をわざわざ意識することすらないほど、それは日常に溶け込んだ行為だったのです。