いい雰囲気を保ってコミュニケーションを取っていたのに、和を乱す一言で空気を激変させる厄介者たち。なぜ、彼らは他人の気持ちを察することができず、場をぶち壊しても平気なのか。彼らの思考と対処法を、精神科医が解説する──。
雰囲気をぶち壊す厄介者の頭の中
職場のミーティングで前向きな議論をしていたはずなのに、突然の「正論」で場が凍りつく、楽しいランチタイムのはずが、誰かの自慢話や悪口で一気に空気が重くなる──。そんな場面でモヤモヤしたときにどうすればいいか。そんな「空気をぶち壊す人」をさまざまなタイプに分けて解説していきますが、彼らの多くには共通点があります。それは「本人には空気を壊している自覚がない」あるいは「自分を守るために必死である」ということです。たとえば、正義を振りかざす人の根底には「ルサンチマン(恨み)」や「羨望」が潜んでいます。マウントを取る人の頭の中には、立派な「発信機」が備わっていますが、相手の反応を受け取る「受信機」の感度は弱い。精神分析では「無自覚型のナルシシスト」と呼びます。逆ギレや不機嫌ハラスメントをする人には、精神的な未熟さや強い防衛本能が認められます。
彼らは必ずしもあなたを困らせようとしているわけではありません。自分の承認欲求を満たすため、あるいは自分の弱さを隠すために、結果として場を壊してしまっているのです。だからといって、「彼らにも事情があるのだから」と配慮しすぎるのは考えものです。我慢して彼らを野放しにすれば、あなたの精神衛生が悪化するだけでなく、チームの士気が下がり、人間関係が破壊されてしまいます。
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