上手に空気をつくれる人は、どんな言葉遣いをしているのか。「話し方」の指導者に聞いた──。

何気なく使っている言葉に問題が潜んでいる

「空気を読む」という言葉は、いまではすっかりネガティブな意味合いを帯びるようになりました。しかし私は、空気を読むことそれ自体は重要なことだと思っています。

相手の発言内容に耳を傾け、表情や言葉選びを観察し、相手の立場や関心事を理解したうえで、自ら発言、行動する。こう定義されるとしたら、空気を読むとは本来、相手を慮ることであり、コミュニケーションの土台として欠かせないものだと言えます。