「あの頃」の感覚に浸りたくなったら
平成を経て令和の時代に入り、昭和はすっかり遠くなりました。人々の価値観も大きく変わり、もはや昭和の感覚は通用しません。それどころか、あの頃の感覚――たとえば根性論を令和に持ち込めば、パワハラになるリスクさえあります。とはいえ、昭和に生まれ育った人間にとって、当時の文化や空気感はとても懐かしく、時折あの頃の感覚に浸りたくなることがあります。かくいう私もその一人です。
かといって、若い世代の前では昭和の感覚を解き放ちづらい。そんなためらいを感じている同世代の皆さんに、救いの手をご紹介しましょう。それが「昭和歌謡」です。
昭和歌謡には、昭和が持つ独特の雰囲気が詰まっています。これを昭和世代が集まってカラオケで熱唱すれば、当時の空気にどっぷり浸れます。歌詞の中には、今の時代にそぐわない表現が含まれることもありますが、同世代同士だけで楽しむのであれば問題ありません。なかなかカラオケに行く機会がなくても、現在はユーチューブなどで昭和歌謡をいくらでも視聴できるので、スマホを見ながら「これって懐かしいよね」と語り合うことができます。昭和を知る者同士が、同じ感覚を共有しやすいのも昭和歌謡の魅力です。
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(構成=塚田有香 イラストレーション=米山夏子)


