変えられない「血筋」とどう向き合うか

皆さんは話題の映画『国宝』をご覧になったでしょうか。2025年6月の公開以来、ロングランヒットを続け、ついに邦画実写映画として歴代1位となる興行収入を達成しました。

私も公開されてすぐ観に行きましたが、俳優陣の熱演が素晴らしいのはもちろんのこと、脚本が非常にしっかりしているという印象を受けました。文庫で上下巻にまたがる吉田修一さんの原作小説を、3時間近い映画として見事に再構成しています。

一方で、映画では割愛された場面があったり、登場人物の役割が小説とは異なる部分もあります。映画を観て感動した方は、ぜひ原作を手に取って、小説ならではの魅力を味わってはいかがでしょうか。

(構成=塚田有香 撮影=川しまゆうこ イラストレーション=米山夏子)