合理性を優先すれば想像力が枯渇する

仕事で企画を考えなければいけないのに、良いアイデアが思い浮かばない。そんな生みの苦しみを味わっているビジネスパーソンは多いでしょう。

しかも今はあらゆる場面で合理性が求められ、企画を提案する際も、目的や手段、費用対効果などを、明確かつ論理的に説明することが求められます。会社としてコストやリターンを数字でクリアにしたいのはよく理解できますが、発想の段階から合理性という名の制約に縛られてしまうと、ものを生み出すときに最も重要な想像力が失われてしまいます。

ビジネスで求められる想像力とは「存在しないものを思い描く力」です。「こんな事業や商品があったらいいな」とイマジネーションが膨らむのは、人間らしい感情や思いがあってこそ。むしろ合理性とは真逆にある、欲望や情熱といった人間の根源的な情念こそが、想像力の源泉ではないでしょうか。

(構成=塚田有香 イラストレーション=米山夏子)
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