厄介者のプロに手を貸してもらうには
昨年は全国各地で熊の出没と人身被害が相次ぎました。しかも本来の生息地である山林やその近辺だけでなく、民家の多い場所や市街地にまで姿を現し、住宅やスーパーマーケットの中で人が熊に襲われるという信じがたい事例が連日のように報道されました。
私が出演するニュース番組や情報番組でも、この話題を何度も取り上げましたが、専門家の解説を聞いて驚いたのは、熊の捕獲や駆除には極めて高度な技術と経験が求められることです。
一般の人は、「ハンターが足りないなら、拳銃を所持できる警官や銃器に慣れた自衛官が撃てばいいじゃないか」と考えますが、装備があればすぐに対処できるような簡単な話ではなく、熊の習性や山林の状況を熟知した人間でなければ、仕留めるのは困難とのことでした。現在は高齢化により、猟友会で活動するハンターは減少しています。自治体や警察が連携し、限られた専門人材の力をどのように生かすかが、熊対策のカギを握っているのです。
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(構成=塚田有香 撮影=川しまゆうこ イラストレーション=米山夏子)


