理不尽に怒られても心の平静を保つには

近頃話題の言葉に「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」があります。不機嫌な態度や言動により周囲に精神的苦痛を与えることを意味する新語ですが、こんな言葉が生まれるほど、今は機嫌の悪い人が増えているのでしょう。もしかしたら皆さんの職場にも、“フキハラ上司”や“フキハラ部下”がいて、身近にいる人たちはメンタルをすり減らしているかもしれません。

日本人がこれほど不機嫌さをあらわにするようになったのは、比較的最近のことのように思います。かつての日本人は争いや揉め事を嫌い、できるだけ周囲と穏やかな関係を築こうとする傾向が強いといわれました。明治時代に来日し、日本人の本質や精神性に迫る文章を数多く残したラフカディオ・ハーン(小泉こいずみ八雲やくも)の代表作『日本の面影』にも、当時の人々が心の平穏を保つためのすべを身につけていたことが記されています。

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本書に収録されている「日本人の微笑」と題した随筆には、「私には、どうもあの日本人の微笑というやつが理解できないのです」と語るハーンの友人(彼も外国人)が登場します。その理由として、彼は横浜で暮らしていた頃の体験を披露します。

(構成=塚田有香 撮影=川しまゆうこ イラストレーション=米山夏子)
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