約4割の会社員は副業・兼業の経験がある――。2025年、Job総研の調査によって、近年の副業の実態が明らかになりました。調査によると、副業で得た月収の平均は5万4000円。副業が珍しくないばかりか、ある程度の収入に繋がっている現実が浮かび上がります。かつて私が働いていた外資系企業では、副業をもたない人のほうが少ないぐらいで、副業が上手くいったために独立をした人も何人かいました。
ビジネスパーソンの副業には「自己実現」という前提が欠かせない、と私は考えています。本業である会社の仕事は、組織の論理や上司の命令に従う必要があるので、やりたいことを必ずしも実現できません。だからこそ副業は、自分のやりたいことを追求する手段として位置づけるべきなのです。
副業を考える際、最も重要なポイントは「長く継続できそうな仕事を選ぶこと」です。そのためには、息を吸うようにできる、好きな仕事を選ぶことが肝心です。プライベートの時間を割いてまでストレスを感じるのは辛いし、収益にならない期間を耐えられません。
仕事が軌道に乗るまでは大体時間がかかるもので、途中から儲からなくなるリスクもあるからです。
個人的な体験を話すと、私はもともと文章を書くことが好きで、大学卒業後は就職しましたが、いずれは文章を書いて生きていけたらいいなと考えていました。コロナ禍の20年に仕事がフルリモートになって時間の余裕ができたことで、これは絶好のチャンスだと執筆の副業を開始。その後、Xとnoteとブログを続けていたら出版社の目に留まり、「本を書きませんか」と声がかかるようになりました。
振り返れば、執筆で最初の収益を得るまでに半年以上かかりました。お金が入るようになっても月に1万円程度でしたが、苦にならなかったのは好きでやっていたからです。
「楽して稼げる」副業はすべて幻想である
手っ取り早く始められる副業は、本職で身につけた知識やスキルを活かす副業でしょう。仕事を取りやすくて、現実的です。しかし会社の看板がない分、単価が下がる心配があります。それに、本業を副業にするくらいならそのスキルを磨いて、その道で転職や独立を志すのが賢明です。そして副業を探す際、多くの人は心のどこかで「楽して稼ぎたい」と考えているのではないでしょうか。しかし、副業を始めるなら、ただの小遣い稼ぎと考えるより、「自分の専門性や情熱を本業とは別のフィールドで発揮し、長期的なキャリア資産に変えていく手段」と大きく捉えたほうがいいと思います。
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