人生の節目や困ったときに、国や自治体には「申請するだけ」でお金がもらえる制度がある。しかし、存在を知らないと、本来であればもらえたお金を逃すことに。FP風呂内亜矢さんに取材をし、最新情報の給付金リストをまとめた。

給与明細を見ればもらえるお金がわかる

出産や転職、失業や不慮のトラブルなど、人生には金銭が必要となる節目が何度も訪れます。そんなとき、条件が合えばそれを金銭的にバックアップしてくれる制度が、国や自治体にはいくつもあります。ところが、普段はなかなかその存在に気付きにくく、気付かなければ申請までたどりつけないものもあります。

風呂内亜矢
風呂内亜矢(ふろうち・あや) ​1級ファイナンシャル・プランニング技能士。マンション購入をきっかけにお金の勉強を始め、その後不動産会社に転職。2013年にFPとして独立。新刊『9割が知らずに損してる!スマホ決済「超」入門』(3月刊行予定)ほか著書多数。

給付されるお金の出所を知るには、ご自身の給与明細をご覧いただくとよいと思います。給与明細では、「健康保険」「介護保険」「雇用保険」「所得税」など、さまざまな項目で給料から引き落としがなされています。健康保険料は病気やケガだけでなく出産、子育て関連の給付金が出るし、雇用保険料は失業時に、介護保険料なら自分や家族に介護が必要となったときに役立ちます。毎月の給料からお金が引かれているのを見るとモヤモヤしますが、「これを払うことで何がもらえるのか」と、その効能を知れば気持ちも整理しやすいし、心が鎮まります。

こうした「もらえるお金」「戻ってくるお金」の制度を把握するには、人生の節目のイベントを迎えたときに何かないかチェックしてみる、あるいは環境問題や働き方改革、リスキリングといった社会として推奨されるようなことに関わる機会にチェックしてみるとよいでしょう。例えば省エネが推進されている今なら、自宅のリフォームを行うときに補助金が出たりしますから、そういう観点から探っていくのもよいと思います。もっとも、出産や結婚など役所への書類の提出にともなうものは、役所のほうから本人に知らせてほしいと思うことはありますが……。