年金は「繰り下げて増やす」が基本。しかし、安易な選択をすると大損することも。死別時のもらい方、離婚時の分け方、退職金のもらい方で損をしない、年金の新常識をマネーのプロが伝授。

年金は長生きに備えた死ぬまで受給できる保険

年金はいつからもらうとお得なのか。長生きする人生への保険と考えると、選択肢を増やすために繰り下げておくと損がない、といえるかと思います。

年金には「繰上げ受給」「繰下げ受給」の仕組みがあります。受給は原則65歳からですが、希望すれば60〜75歳の好きなタイミングで受け取り始めることが可能です。繰上げでは1カ月早めるごとに0.4%ずつ受給額が減額されるものの、受給期間は長くなります。逆に繰り下げると1カ月後に0.7%ずつ増額されますが、受給期間は短くなります。投資として考えればどちらも一長一短であり、みなさんはどちらが得かと迷うわけです。

しかし、年金はあくまでもリスクに備える保険であることを忘れてはいけません。病気になったときのことを考えて医療保険を選ぶように、年金保険は長生きした場合を想定し、どうすれば安心して老後を迎えられるかという視点で受け取り方を考えるべきです。