人を動かすには何をすればいいか。5つの仕事を掛け持つ時間管理コンサルタントの石川和男さんは「『俺についてこい』と背中を見せるのがリーダーシップというスタンスで部下に接すると、うまくコミュニケーションを図れなくなる。一方で、リーダーが頭を下げるとチームメンバーのモチベーションが高くなり、仕事のスピードもパフォーマンスも良くなる」という――。

※本稿は、石川和男『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

ビジネスマンの背中
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キラキラと輝く瞳で上司の武勇伝に耳を傾ける

リーダーになる人は、過去に輝かしい業績を上げ、何かで結果を残し、何かに秀でている人が多くいます。数多くの自慢話、武勇伝を持っています。それを言うか言わないかの違いだけです。

もし、あなたの上司がこのような武勇伝を語ってきたら、我慢して耳を傾けてあげてください。上司の自慢話に相槌を打ちながら、キラキラと輝く瞳で聞いてあげるのです。

上司が語れる唯一の武勇伝です。1年に4回ぐらい、一つしかない自慢話を同じようにするでしょう。もう耳にタコができて、暗唱までできるかもしれませんが、それでも耐えてください。そうすれば、上司からあなたは気に入られ、コミュニケーションも円滑になる可能性が高くなるからです。

同時に「自慢話は部下をこんなにイヤな気持ちにさせるんだ。上司はイヤな役を演じて、それを教えてくれているんだ」と思えばいいのです。

あなた自身は部下に自慢話、武勇伝を語るのは絶対にやめてください。

その理由は「部下から嫌われないためかな?」と思ったかもしれません。確かにそれもあります。しかし一番の理由は、情報から取り残されないためです。

リーダーになると、チームの中では自分が一番仕事ができると勘違いしがちです。すると、部下の話に耳を傾けなくなります。

私自身がそうだったのですが、ひどいときは社内で仕事が一番できると思っていた時期もありました。今となっては恥ずかしい限りです。同じ部下と5年以上つき合っていたら、もう自慢話(武勇伝)は言い尽くしたと思ったほうがいいでしょう。