健康長寿と嗜好品の相関関係は何か。医師の帯津良一さんは「杓子定規に、お酒が悪い、たばこをやめろと決めつける必要はない。今日一日がんばったご褒美として少し気分がよくなる程度にお酒を飲んだり、リラックスのためにたばこを吸ったりするのは立派な養生だ」という――。
※本稿は、帯津良一『やり残したことは、死んでからやればいい』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。
晩酌は一日の区切りをつける大切な時間
私はお酒が大好きで、休肝日などとったことがありません。
「週に一日は休肝日を」といつからか言われるようになりました。新聞の休刊日にかけてだれかが言い出したことでしょうが、新聞の休刊日は月に一度くらいでしょう。
このごろは新聞を読まなくなりましたが、かつては、新聞受けからインクのにおいのする新聞をとってきて開けるのが日課でした。「さあ、一日が始まるぞ」と、新聞を読むことでスイッチが入ったものです。
私にとってのお酒は、朝の新聞と同じように、一日の仕事を終えてほっとひと息つく大切なものです。診察が終わるのは夕方の五時くらい。
そこから2時間ほどの晩酌を楽しむのですが、今日一日、一所懸命に働けた喜び、元気で過ごせた感謝の気持ちを込めて、まずはビールをぐいと飲みます。
ビールのあとはウイスキーだったり、焼酎だったり、その日の気分で飲み進めます。
8時を過ぎると、ちょうどいい気分になります。ここらでお酒はストップして、ご飯を少し食べて晩酌は終わります。
1982年に病院を開業してから二日酔いは一度もありません。勤務医だったころも仕事には万全の態勢で臨むようにしていましたが、一国一城の主となって気持ちの持ち方が一段ギアアップしたのかもしれません。

