健康的な食習慣はどのようなものか。89歳の現役医師、帯津良一さんは「私は生野菜がいくら健康にいいと言われても見向きもしない。ただ、煮たり焼いたりと火を通した野菜はいただく。その際に大切にしていることがある」という――。
※本稿は、帯津良一『やり残したことは、死んでからやればいい』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。
生野菜は健康のために必須ではない
「生野菜は嫌いだから一切食べません」
講演会で話すと、ほとんどの人が「えっ」という顔をします。
健康のためには生野菜を食べないといけないと、いつのころからか言われるようになって、みなさん、生野菜のサラダをせっせと食べているようです。
もちろん、生野菜を食べることは健康を維持するには大切なことです。ビタミンCやE、カロチノイド、ポリフェノールといった抗酸化作用がある成分がたくさん含まれています。抗酸化というのは、体が酸化するのを防ぐ効果です。酸化するというのは錆びる、腐るということです。体が錆びたり腐ったりするのを防ぐのが抗酸化物質です。
酸化という意味でやっかいなのが「活性酸素」です。
人間が活動する上で、体の中には強烈な酸化作用をもつ活性酸素という物質がたくさん作られます。ある程度の活性酸素なら酵素によって無毒化されますが、現代人は食べ物や呼吸を通してたくさんの化学物質を取り込み、過度なストレスを受けています。

