●梅田家の家計
-こんなに節約してるのに! 毎月赤字3万円の謎
【年収】520万円(夫 420万円+妻 100万円)【貯蓄額】30万円
【家族構成】[夫]44歳 中堅商社勤務[妻]42歳 パート勤務
[長女]13歳 中学1年生[次女]11歳 小学5年生
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梅田家の家計簿

特に贅沢もせず、妻も働いているのになぜか毎月赤字。マンションを買ったばかりで、ボーナスは住宅ローンと赤字補てんに消え、貯金ができない。

●菊川家の家計
-住宅ローンも車もあって貯金はすでに600万円
【年収】500万円(夫 420万円+妻 80万円)【貯蓄額】600万円
【家族構成】[夫]45歳 メーカー勤務[妻]44歳 パート勤務
[長男]11歳 小学5年生[次男]9歳 小学3年生
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菊川家の家計

社宅住まいのときに貯めた貯金を頭金にして10年前に中古住宅を購入、ローンはこまめに繰り上げ返済している。子どもは2人とも公立に進学させる予定。

ボーナス払いの住宅ローンが重荷

気合を入れて節約せずとも、何とか暮らしていけるのが年収500万円家庭。だが、少し気を許せばとたんに赤字に転落するのもまた現実だ。

たとえば、「節約しているのにちっとも貯金ができない」と嘆く梅田家の家計。妻はパートで働いているし、車も持っていないのに、赤字は毎月3万円。ボーナスは毎月の赤字補てんと住宅ローン返済で消え、まったくお金が貯まらない。現在の貯金30万円は緊急事態が起きればあっという間に消えてしまう額で、家計はまさに綱渡り状態だ。

実は、梅田家は4年前に2700万円のローンを組んで新築マンションを購入した。買えば何とかなると思ったものの、新居には何かと費用がかかり、教育資金まで手をつけてしまった。毎月返済額を安くするため借入期間は35年。完済時には70歳を過ぎるのも大きな問題といえる。

梅田家では、毎月の赤字を解消することが緊急課題だ。そうすれば、ボーナスの赤字補てんがなくなって少しは貯金ができるはずだ。