●松山家の家計
-収入の4割超が家賃と車に消えていく
【年収】310万円【貯蓄額】50万円
【家族構成】[夫]33歳 電気工事店勤務[妻]30歳 専業主婦[長男]5歳 幼稚園年長[長女]3歳
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松山家の家計簿

都内で賃貸暮らし。車は大型ワゴンで通勤用に使っている。ボーナスがないため臨時の支出があると貯金を取り崩す。子どもの教育費をどう貯めるか悩んでいる。

●大竹家の家計
-「親と同居」のパワーで年間貯蓄86万円
【年収】320万円【貯蓄額】550万円
【家族構成】[夫]34歳 飲食店勤務[妻]34歳 専業主婦[長男]7歳 小学1年生[長女]3歳
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大竹家の家計簿

地元の幼なじみ夫婦で、結婚したときから文房具店を営む夫の実家で同居している。家が狭く気を使うことが多いので、子どもが成長したら近くに家を買うのが夢。

子ども手当も生活費に消える

年収300万円で子どもがいる家庭では、家計をしっかり管理して堅実に暮らしていることが多い。ムダ遣いする余裕がないのも事実だが、限られた収入の中で工夫して子どもと楽しむ予算をつくり、さらに着々と貯金を増やしている人も少なくない。

そんな中で、やや苦戦しているのが松山さん。専業主婦の妻が毎日家計簿をつけて家計を管理。実家から送ってもらう米や野菜にも助けられ、食費は月2万7000円に抑えている。夫のこづかいは月1万5000円だ。

だが、努力しても毎月の家計はギリギリ。臨時の出費があるとすぐに赤字が出てしまう。子ども手当を使わずに教育資金として貯めてきたが、赤字になると引き出して、そのたびにため息をつく状況だ。