夜に寝たりない人はどうしたらいいか

熱帯夜が続くと、どうしても不眠気味になります。睡眠不足を補うために昼寝をするという人もいるでしょう。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Paul Bradbury)

「たとえ夜の睡眠時間が5時間と短くても、昼寝を3時間すれば合計8時間。健康上は問題ないはずだ」。こんなふうに睡眠時間を「夜と昼の足し算」でとらえるのは、医学的には正しいのでしょうか。

原則をいえば、人間は夜行性の動物ではありませんから、夜にまとめて眠ったほうがいい。人間の体には夜になると眠くなり、太陽が昇ると目が覚める「サーカディアンリズム(概日周期)」というものが備わっています。昼寝が長すぎるとこのサーカディアンリズムが崩れ、夜になっても眠れなくなったり、昼間に眠気に襲われたりしてしまう。だから昼寝のしすぎはよくないとされているのです。

ただし最近の研究では、夜の睡眠時間が削られない程度であれば、少しくらい昼寝をしても問題はないということが判明しています。