「毎日3回歯磨きをしていたのに、歯周病になった」そんな人は歯の磨き方が間違っている。重要なのは、磨いている時間でも回数でもない。「歯ブラシの角度」にあった。これまでにない究極の新メソッドを大公開。

「バス法」では磨き残しがある

「歯磨きの目的とは、一体何でしょうか?」

こう聞かれるとほとんどの方は言葉に詰まるか、“虫歯にならないため”と答えます。

実は、これこそが歯磨きができない根本原因なのです。残念なお知らせになりますが、歯磨きには虫歯の予防効果はそれほどありません。

歯磨きの本当の目的とは、歯周病を予防することであり、その原因となるプラーク(細菌の塊)を取り除くことなのです。ここを押さえていなければ、何十分もかけて歯磨きをしても、1日に何回磨いても、ほとんど意味はありません。

今も昔も歯科業界では、歯ブラシの毛先を歯の軸に対して斜め45度の角度で歯と歯茎の境目に当てて磨く「バス法」という磨き方が推奨されています。

これは1948年にアメリカの内科医(歯科医師ではない)によって考案された磨き方なのですが、この磨き方ではプラークを効率よく取り除くことはできません。

実際にバス法で磨いたあとに、磨き残しを染める「歯垢染色液」という赤い液を歯に塗ると、磨き残しが残ることが多々あります。そして、プラークが落ちにくいうえに、歯茎を傷つけ、歯茎下がりを引き起こす原因にもなっているのです。

では、なぜそんな磨き方をほとんどの歯医者が患者さんに教えているのか?

それは「大学でバス法が良いと習うから」というだけの理由です。ただ、現場に出て、歯磨きと真剣に向き合うと、これではダメだと自然に気づくものですし、実際に知識と経験のある歯科衛生士さんであれば、バス法で指導しないことがほとんどです。

もっとも、プラークを取り除く歯磨きが確立されると、結果的には虫歯予防にも多少は繋がります。

(構成=桑原カズヒサ イラストレーション=根岸美帆 図版=前岡遼馬著『もう二度と歯医者の治療がいらなくなる3つの習慣』をもとに編集部作成)