属人的な思考に陥りがちな理由
日本の場合、ある学者がノーベル賞を取ると、教育の経験や実績がなくても、その人の教育論や、ほかの社会批判まで何でも正しいと受け取ることがあります。そういう学者が教育関係の審議会のトップに就くことは珍しくありません。
これは欧米では考えられないことですが、それに対する批判の声もまず上がりません。
スポーツの世界では、野球がいくらすごくてもサッカーの監督になることはあり得ないでしょう。
そんなことをすると負けると考えられているからでしょうが、教育だって現場をまったく知らない不向きな人がトップになると、外国に負ける危険性は小さくありません。
スポーツでは冷静に考えられるのに、知的なものに関しては、属人的な思考になってしまう人がいかに多いかを表しているとわたしは考えます。