元気に働き続けるためには何が必要なのか。精神科医のTomyさんは「すべてにおいて完璧を目指そうと頑張りすぎるとパフォーマンスは下がる。気持ちに余裕を持つためにも、こまめに休憩を挟みながら働いたほうがいい」という――。
※本稿は、精神科医Tomy『精神科医Tomyのほどほど力 全力投球は、もう卒業よ』(だいわ文庫)の一部を再編集したものです。
いっぱいいっぱいの状態はフリーズ寸前のパソコンと同じ
ほどほど力をうまく発揮できない人は、何事も完璧主義に、自分のベストを目指して頑張ってしまいます。その結果として気がつけば「いっぱいいっぱい」になってしまいます。では「いっぱいいっぱい」になるとどんな現象が起きるのでしょうか。
この「いっぱいいっぱい」というのは、言い方を換えると、脳のキャパがないということです。この状態をアテクシはよくパソコンにたとえています。パソコンにたくさんのタスクを行わせると、本体が熱くなり、動きが悪くなります。場合によってはフリーズして再起動が必要になってしまいます。
これはパソコンのメモリがいっぱいいっぱいになっているからです。どんなパソコンでもメモリには限界があり、これを超えてタスクを行わせるとフリーズするわけです。「いっぱいいっぱい」の人はこれとよく似ています。たくさんのアプリを立ち上げたり、作業させたりするなどして、フリーズする手前までパソコンを動かしているようなものです。