人から頼み事をされたとき、うまく断るにはどうすればいいか。精神科医のTomyさんは「責任感が強い人は二つ返事で引き受けてしまいがちだが、それでは疲弊してしまう。断るのが苦手なら、まずは即答せず時間を置くことを習慣づけるといい」という――。
※本稿は、精神科医Tomy『精神科医Tomyのほどほど力 全力投球は、もう卒業よ』(だいわ文庫)の一部を再編集したものです。
「やりたいことを半分にしてください」と伝える理由
今まで頑張るのが当たり前だと思っていた人は、頑張ることが「ふつう」です。変えてみようとしたところで、他人から見たら「それでも頑張りすぎ」と思われる可能性もあります。
そこでアテクシはこんな言い方をします。「アナタがやりたいと思ったことの半分ぐらいにしてください」と。「7~8割」にはしません。何でもやりすぎる人に「7~8割にしてください」といっても結局やり方が変わらないことがほとんどだからです。かといって「10分の1」だと「そりゃ無理だよ」と思われて参考にしてくれません。
「半分」が一番いいぐらいです。たとえばアナタが今日は「○○と××と△△と□□しよう」と思ったら、「○○○と×××」ぐらいにとどめておく。半分だけというのは実にわかりやすい目安なのです。半分で回るのかというご質問が飛んできそうですが、実はほとんど問題は起きません。