途中から頼まれた仕事は安易に引き受けないと決める
こうなると、今更ほどほどに仕事をすることなぞできません。ほどほどに仕事をしてしまうと、自分の心の報酬も失われてしまうからです。
しかし、このままではいずれ限界が来ます。場合によってはうつ病や休職、転職などということもあり得るでしょう。そこまでいかなくても、常に疲れ果て、仕事をしない無責任な人への不満を抱えながら生きていくことになってしまいます。
ではどうしたらいいのでしょうか。このスパイラルをどこかで断ち切ればよいのです。一番いいのは、「安易に仕事を増やさないこと」です。任された仕事は思う存分責任を持ってやるが、途中から頼まれた仕事は安易には引き受けないことです。
もちろん職場などではなかなか断ることは難しい場面もあるでしょう。たとえば直属の上司の指示。これは断れません。しかし、誰がやってもいいが、誰も名乗りを上げない。こんなとき、なんとなく周囲の視線がアナタに注がれてもやってはいけません。
また同僚が自分の仕事をやってくれそうな人を探しているときも応じる必要はありません。上司からの依頼でも、指示ではなく「今やれそう?」など、ある程度選択肢を与えられる場合もあります。こういったときも引き受けてはいけません。
都合良く使われないための「一旦お預かり」
責任感が強く、限界までいってしまうような人は、こういう場面で名乗りを上げてしまうケースが多いのです。「自分にやってほしそうだから」「他の人がやらないから」「断りづらいから」で引き受けることを極力まで排除するだけでもだいぶ違うのです。
もしそれでも断りづらいようなら、次の作戦を実行してみてください。名づけて「一旦お預かり作戦」です。責任感の強い人は、新たな仕事を振られたときに即答する傾向があります。二つ返事で引き受けてしまうのです。
仕事を頼むほうからすると、これは大変にありがたい人です。人に仕事を頼むというのは、場合によっては難航するものです。それが、アナタに頼めばすぐに二つ返事で引き受けてもらえる。ものすごい労力が省略できます。さらに新たな仕事が発生したときも、まずアナタのところに持ち込もうとするでしょう。
ある意味、アナタの責任感の強さを都合よく使われてしまっているのです。こういうときに、まずアナタがしやすい対策としては「即答しない」ことです。断ることに抵抗があるのであれば即答しない。一旦答えを預かる。このひと手間が有効です。