電車内で折りたたまず、駅に降りて電動走行
まずは写真1を見ていただきたいのだが、ついにこんな人が現れるようになった。JR山手線などが乗り入れる都内某駅のできごとである。
見ての通り、電動キックでホームを疾走している。
うーん、信じがたいが、事実だ。というより「いつかは現れると思っていたのがついに現れた」というほうが正しいかもしれない。
これ、じつは私の知り合いのジャーナリストQ氏が送ってくれた写真で、この男性は混雑する山手線の車内に、電動キックボードを折りたたまずに持ち込んでいたのだという。車内で「せめて折りたたんだらどうだろう」と注意したら、「うるせえ!」と怒号を浴びせられたそうだ。
その後、偶然同じ駅で降りたら、ホームを電動走行し始めた。そこを撮影したら「ナニ撮ってんだ! おまえ!」と右腕を強く掴まれたという。
「ならば、やめなさい」と反論したQ氏の腕には、この男の爪痕(文字通りの爪痕)がハッキリと残った。「痛かったですよ」とのこと。いやはやQさん、無事でよかった。その勇気に感服仕りました。
ナンバープレートが付いたLUUPはマシ
しかし東京の街を見てても思うけれど、電動キックが増えた。
LUUPのようなシェアものもあるが、今回のようなタイプの、ネット直輸入系もある。
この2種類を比較すると、じつは安全性に大きな差があるのだ。
街中で最も目立つのがLUUPで、利用者によってはすごいスピードで歩道を走ったり、逆走したり、2人乗りだったりで、けっこう無法っぷりも目立つのだが、じつはマシンそのものとしてはルールを守ってる。
20km/h以上は出ないし、歩道モード(6km/h以上出ないモード)も備えている。ちゃんとナンバープレートが付いているのがこの手合いだ。要するに「特例特定小型原動機付自転車」として登録され、税金を払い、自賠責にも入ってる。