12年4月、さいたま地裁の「裁判員裁判」で、交際していた男性などを次々に殺害したとして、木嶋佳苗被告に対する死刑判決が出たことを、覚えている読者も多いだろう。

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木嶋裁判以外の裁判員裁判での最近の死刑判決

裁判員裁判では、殺人、放火などの重い刑事事件を扱うだけに、最近では死刑判決が増えており、死刑が確定した事件もいくつかある。そうしたなか、「裁判員は法律の“素人”であるがゆえに誤審のリスクが高く、最悪の場合、無実の被告を死に追いやるのではないか。そうなったら、裁判員は法的責任を問われないか」と不安を感じる人もいるだろう。