仕事のことで気が重たいとき、どうすれば心が軽くなるか。心理カウンセラーの片田智也さんは「仕事のことを考えて憂うつになるとき、人は視野が狭くなっている。そんなときは『人生という大きな丸』の中に『仕事という小さな丸』が含まれている状態をイメージして、『仕事の丸』が大きくなりすぎていないか振り返ってみるといい」という――。
※本稿は、片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
真剣な人ほど憂鬱になり、視野が狭くなる
仕事のことを考えるだけで憂うつ
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「真剣」になることは大切、でも「深刻」にはならなくていい
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「真剣」になることは大切、でも「深刻」にはならなくていい
仕事のことを考えて憂うつになることは、誰にでもあります。
家に帰ってからもその日のミスを引きずったり、やり残した仕事を思い出してどんよりしたり、ずんと気分が重くなってしまうことはあるでしょう。
仕事というのは悩みや気がかりの宝庫です。
その気になれば、いくらでも考えを巡らせることができます。
マジメな人ほど深刻に背負い込んでしまいやすいでしょう。
憂うつになるのは、あなたのメンタルが弱いからではありません。
それだけ仕事について真剣に考えている証拠なのです。
刀の「真剣」を手にして対峙している武士をイメージしてみてください。
じりじりと、互いの動きをにらみ合う緊迫感。真剣勝負の瞬間です。
さてこの時、彼らは何を思っているのか?
「今日の晩ご飯どうしよっかなぁ」などと考えているのでしょうか?
ありえません。
目の前の相手で頭がいっぱい。それ以外、何も見えていないはずです。
真剣になるということは、すなわち視野が狭くなることを意味します。