自分にできることに集中している限り、心が乱れることはない

「それでも気になってしまうんです……!」という人は、「機嫌を損ねないこと」ではなく、「結論から話すこと」に意識を向けてみてください。

相手の反応を気にしている時は、次のようにたいてい前置きが長くなってしまうものです。

「すみません、今大丈夫ですか? もしよろしければ……、本当にちょっとでいいんですが、あっ、でも忙しかったら……」。

この場合、「いいから早く言えよ!」と相手を怒らせてしまうでしょう。

部下を怒る上司
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

「機嫌を損ねないように」と考えていると、本題に入るまで時間がかかってしまいます。上司をイラつかせているのは、その「ぐずぐず感」です。

慣れないうちは唐突な感じがするかもしれませんが、思い切ってずばり結論から話してみましょう。

淡々と話をすれば、案外さらっと伝わってしまうものです。

「機嫌の悪い上司」は変えられなくても、「話す順番」ならあなた次第でコントロールできます。

自分にできることに集中している限り、心が乱れる心配はありません。

「あれ、なんか普通に話せたな」という経験が重なれば、自然と悪循環からも抜け出せるでしょう。

「結論から話す」とまず決めてみよう

実力以上に「よく見せよう」などと思わない

人前で話をするのが超苦手

「○○さん」と話しかけるイメージを持つ

仕事では、人前で話す場面がたびたびあります。

会議で発言を求められたり、朝礼でスピーチの順番が回ってきたり、大勢の前で企画をプレゼンしたり……。

しんと張りつめた空気の中、すべての目線があなたに集まるあの感じ。

思い出すだけでも胸がざわざわしてくるでしょう。

でも、安心してください。

ちょっと考えを変えるだけでも、人前で話す際の緊張は軽くできます。

人前に立った時、あなたはこんなふうに考えていませんか?

「いいことを言わなければ……」「失敗しないようにしないと……」。

だとすれば、身も心も硬くなるのは自然な反応でしょう。

人間は、できるかどうかわからないことをする際、ひどく緊張します。

まずは実力以上に「よく見せよう」などと思わないことです。

たとえば、「練習した通りにしゃべるだけ」と割り切ってみてください。

そうすれば、緊張を最小限に抑えることができます。