休みの日に疲れやストレスを取り去るにはどうすればいいか。心理カウンセラーの片田智也さんは「日本人は勤勉な国民性だからか、無意味で非生産的な時間を過ごすことに罪悪感を抱きがちだが、それこそが正しい休み方だ。休日にまで義務感や生産性を持ち込んではいけない」という――。

※本稿は、片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ソファでくつろぐ女性
写真=iStock.com/seven
※写真はイメージです

恐れるべきなのは、日々のささいな失敗ではない

失敗が怖くて挑戦できない

「失敗を避けて生きる」ことこそが、最大の失敗

新しいことにチャレンジするのは誰でも怖いものです。

「もし失敗したらどうしよう?」「まわりに迷惑がかかるかも……」。

挑戦しない理由をかき集めるように、リスクやデメリットを考えてしまうかもしれません。

失敗を怖いと感じるのはおかしなことではありません。

大切なのは恐れを向ける対象、「何を怖がるか?」です。

アインシュタインはこう言っています。

「失敗したことがない人は挑戦したことがない人だ」。

たしかに、何かに挑戦をすれば、必ず失敗と遭遇することになります。

そして失敗するのは痛いものです。心が傷ついて挫折するかもしれません。

でも、傷や痛みを避けているとどうなるでしょうか?

自身の不遇を何かのせいにして、言い訳しながら過ごすことになります。

「上司のせい」「会社の体制に問題がある」「あの人は恵まれていただけ」。

それらが事実だとしても、自分が挑戦しなかったことの理由にはなりません。

少なくとも、何かを悪く言って過ごす時間は苦しいものです。

失敗を避けて生きる。それが最大の失敗ということです。

あなたが恐れるべきなのは、日々のささいな失敗ではありません。

もっと大きな、「取り返しのつかない失敗」の方を恐れて欲しいのです。