改革はまだ始まったばかり
イトーヨーカ堂のFOUND GOODはアダストリアの接客教育を受けて、どこまでお客様に気軽に相談してもらえる売り場に変われるか。
それによって効率追求型売り場から脱却できるかが勝負です。同売場導入後、「30~40代客層が増え、衣料品平場の客数は1.4倍、食品と衣料品の買い回り客数も1.4倍になった」(イトーヨーカ堂関係者)と聞いています。
しかし、6月某日、筆者が木場店の売り場滞在中、接客するスタッフもいなければ声掛けすらされない状況を経験しました。できれば売り場に一人常駐スタッフを置けば売り上げはもっと上がるのにと感じました。サイズ感など聞きたいことが聞けないために筆者自身購入しなかったアイテムがいくつかあったからです。
GMSの衣料平場改革が本当に進むのか。それはGMSの効率重視型売り場から、お客のことを考えた売り場に変われるかにかかっています。アダストリアの本気の取り組みに、今や食品が主力となったGMSが的確に応えていけるか。これからの展開に注目です。