男性のハーフパンツ(半ズボン)に対し、ネット上では賛否の声があがっている。スタイリストの森井良行さんは「さすがに仕事着として許される職場は少ないが、猛暑の中で、休日にハーフパンツを選ぶのは合理的な選択だ。ただし、鉄則ルールがある。着用シーンと『質感のバランス』には気を付けるべきだ」という――。
スーツにショートパンツを穿いてラップトップでオンライン会議をするビジネスパーソン
写真=iStock.com/Burin Pochai
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なぜ男性のハーフパンツは揶揄されるのか

「街なかのハーフパンツって、どこまでOKですか?」

先日クライアントとの雑談から、そんな質問をいただく機会がありました。真夏の必需品であるハーフパンツですが、「着用シーンとして、どこまで許容されるのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

東京都庁から今年4月に発表された「ハーフパンツ通勤解禁」というニュース。そのアレルギー反応がSNSで話題になりました。はたらく人の猛暑対策と省エネを狙った施策にもかかわらず、なぜこれほどまでに感情的な反発を生んだのか。

その背景として、そもそも「ハーフパンツの種類が、着用シーンに合っていない」という問題点があります。休日ハーフパンツ姿がだらしなく見えてしまう人は、「よそ行き用」と「普段用」を明確に区別できていない可能性があるからです。

つまり、「ハーフパンツなんて、どれも同じだろう」という認識自体が、問題なのです。では一体、両者を分ける「違い」は何でしょうか。その答えを導くカギは、「生地の質感」にありました。

高級品でも「一発アウト」の人気アイテム

ハーフパンツ選びで、大人を悩ませる最大の原因は、アイテムとしての「代表的イメージ(共通言語)」が固定化されていないところにあります。たとえばジーンズといえば「インディゴブルー」、チノパンといえば「ベージュ」というように、定番だからこそ、誰もが思い浮かべる共通イメージが存在します。このイメージに従えば、大きく外すリスクもないのです。

ところが季節商品であるハーフパンツは、着用期間も短いからか、広く知れ渡っている明確な代表イメージが定まっていません。つまりは色や素材のバリエーションも乱立し、他のパンツ以上に「正解をひとつに絞りづらい」という前提があるのです。

では、大人のハーフパンツはNGなのでしょうか。結論から言えば、着用シーンと「質感のバランス」さえ合っていれば受け入れられます。