電話帳をめくって耐えた孤独の日々

積水ハウス会長兼CEO 和田 勇氏

ビジネスマンは孤立を恐れず新しいことに積極的に挑戦すべきだ。人がやらないことに挑戦すれば足を引っ張る人が必ず現れる。それを気にしていても仕方がない。出る杭は打たれるが、まずは打たれるくらいに出ないと始まらない。

じつは私も出る杭だった。名古屋で営業所長をしていた1970年代、都市部で地価が上昇してマイホームが入手困難になり、賃貸のニーズが高まった。そこでプレハブの集合住宅をつくることを考え、営業所レベルで勝手に開発した。社内で物議を醸したが、結果的にこのとき開発したものがもとになり、現在のわが社の賃貸住宅ブランドの商品「シャーメゾン」へと発展した。

攻めの姿勢はいまも変わらない。住宅はドメスティックな産業と思われがちだが、いつまでも内向きではいけない。そこで私自身が先頭に立ち海外4カ国で新しい事業をスタートさせた。国内の限られたパイを取り合うだけでは企業は成長しない。リスクを取りパイを広げる勝負をしてこそ成長がある。