好感度の高い「いい人」 がキャリアアップできなかったり、バリバリと仕事をこなす「できる人」 が、出世街道で行き詰まるのはなぜか。仕事の成果と出世の関係を、ビジネスマンの行動タイプ別に分析する。

逃げるか、闘うか。それがビジネスの成否を左右する

スポーツのメンタルコーチである私の仕事の一つは、試合時のアスリートの行動をじっと見ることである。10年近い観察の結果、「勝負強いアスリートは、いざというときにリスクを恐れず、相手に立ち向かっていく。勝負の分かれ目では闘争的で強気な行動をとる」という仮説を持つようになった。

ビジネスとスポーツは似通ったところが多い。もし私の仮説が正しければ、成果をあげるビジネスマンは、闘争的で強気な行動をとり、反対に成果をあげていないビジネスマンはリスクを避け、嫌なものから逃げる特徴を持っているはずである。

人間の脳内には、行動をコントロールするたくさんのシステムがあると考えられている。ここでは、欲しいものを手に入れるための「接近システム」と、有害なものから離れるための「回避システム」の2つに着目し、ビジネスマンの行動とからめて考えてみた。