3~6歳の女児から圧倒的に支持されているキャラクターがある。日曜朝に放映されているアニメ「プリキュア・シリーズ」だ。ヒットの裏には、既成概念を超えたコンセプトと、親・子ども両者の思いを満たす細かな配慮があった。
「女の子も暴れたい」逆転の発想からヒットが生まれた
デフレ不況に加え、少子化という構造的問題性を孕みながらも、キッズ・マーケットはそのやり方いかんで、大きな成果を挙げることができる。このことを如実に証明してくれたのが、女児向けアニメの「プリキュア・シリーズ」である。
2004年2月に始まったテレビアニメ「ふたりはプリキュア」は、最新の「ハートキャッチプリキュア!」まで毎年更新され続け、実に七シリーズ(7年目)に至っている。これは美少女戦士物の先駆けであり、不朽の大ヒット作とされる「美少女戦士セーラームーン」の5シリーズ(5年:1992年から97年)をも凌駕している。
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