オセロや将棋は、2人でしか楽しめない
年末年始は、家族で過ごす時間が増えるのではないでしょうか。
テレビを見ながらゆっくりと過ごすのもいいですが、せっかくの家族の時間なので「家族での会話が盛り上がり」「子供の学習に役立つ」遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。本稿では、東大生の筆者の経験から、皆さんにおすすめのゲームをご紹介します。
家族で遊ぶゲームというと、テレビゲームやスマホゲームのような「デバイス型のゲーム」や、トランプやUNOなどの「カード型のゲーム」、オセロや将棋などの「ボード型のゲーム」など様々な種類があると思います。
特に、オセロや将棋などは「思考力が身に付く」「判断力が養われる」などのイメージがあるのではないでしょうか。確かにこうしたゲームは、学校の授業などでは鍛えにくい、忍耐強い思考力を身につけるのに大変効果的だと思います。
しかし主に2人用で、静かに取り組むものですから、家族や親戚とにぎやかに楽しむのには不向きかもしれません。「せっかくの年末年始なのに、何時間も静寂な空気の中で、将棋を打ち続けるのもな……」という感想を抱く方もいるのではないでしょうか。どうせなら、家族でにぎやかに遊べて子供の学習に役立つようなゲームを試してみたいですよね。
おすすめのゲームは「モノポリー」
東大のフランス語の授業を受けていた際に、ボードゲームを用いてフランス語を使ってみるという機会があったのですが、その際に、クラスメイトの多くが「よく小中学生のころは、ボードゲームで遊んでいたから懐かしい」と語っていました。話を聞いてみると、オセロや将棋など王道のゲームをやっていた人も一定数いたのですが、意外にも「モノポリー」で遊んでいたという人が多かったのです。
私も子供の頃に「モノポリー」に熱中していたので、「みんなもやっていたんだ!」という驚きが隠せませんでした。少なくとも、私の周りにいる東大生の多くは、「モノポリーが良かった」と評価していた印象です。
この「モノポリー」とはアメリカ発祥のボードゲームです。「人生ゲーム」に似たすごろく形式のゲームですが、ゲームの設定が非常に巧妙で、経済や法律、政治を学ぶことができるという代物だと思います。
各プレイヤーは、ゲーム開始前に一定のお金を持ちます。ゲームの勝利条件は「他のプレイヤーを全員破産させること」という子供のゲームらしからぬ設定です。
プレイヤーは、すごろく形式でマスを進みながら、止まったマスごとに「土地の売買」「建物の増建築」を繰り返します。自分が家を建てたマスに他のプレイヤーが止まれば収入が生まれますが、自分自身が他のプレイヤーが家を建てたマスに止まってしまうと、レンタル料を支払う必要があります。
計画的に土地の買収や建物の投資を行って他のプレイヤーのお金を回収し、最終的には世の中のお金を独占することを目指します。(モノポリーとは、日本語で独占という意味です)