パナソニックは今期、7650億円の赤字となる見通しだ。前期と合わせて2年で1兆5000億円超が吹き飛んだ計算になる。一方、サムスン電子の前期純利益は約9000億円。今期の最高益更新も堅い。(※雑誌掲載当時)なぜ、この差がついたのか。両国企業の「人材力」を徹底検証する。
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日韓企業「人材力」対決

「私たちは日本メーカーの『チェイサー』です。特にソニーには、まだ10年遅れています」

韓国大統領選を約1カ月後に控えた2012年11月上旬、ソウル市内のレストランで流暢な英語を操るサムスン電子の男性社員は、やや緊張気味にほほ笑んだ。

30代後半だった4年前、韓国の大手通信会社から同社に転職した。今は主力の携帯電話事業のR&D(研究開発)部門の中堅幹部として、多忙な日々を送る。毎朝6時には市内の高級マンションから高級車で出勤。ソウル郊外のR&D拠点で仕事に没頭し、夜遅く帰宅する。休日出勤も厭わない。待遇・給与については詳細を明かそうとしないが、「韓国一。不満はありません」と明快だ。

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