もう“家電”メーカーとは呼ばせない。パナソニックがいま、大きく変わる。自社製品をつなぐ“まるごと”戦略は、家からついに街づくりにまで発展している。急遽、三洋電機、パナソニック電工を完全子会社化して、その次に目指す先とは……。
<strong>パナソニック社長 大坪文雄●</strong>1945年、大阪府生まれ。71年関西大学大学院工学研究科修了後、松下電器産業(現・パナソニック)入社。シンガポール松下無線機器社長、AVC社副社長、松下電器産業常務取締役、パナソニックAVCネットワーク社社長、松下電器産業専務などを経て、2006年から現職。08年10月1日より社名を松下電器産業から「パナソニック」に変更し、初代社長に。
パナソニック社長 大坪文雄●1945年、大阪府生まれ。71年関西大学大学院工学研究科修了後、松下電器産業(現・パナソニック)入社。シンガポール松下無線機器社長、AVC社副社長、松下電器産業常務取締役、パナソニックAVCネットワーク社社長、松下電器産業専務などを経て、2006年から現職。08年10月1日より社名を松下電器産業から「パナソニック」に変更し、初代社長に。

「三洋電機およびパナソニック電工に対するTOB(株式公開買い付け)は、10月6日に完了しました」

10月29日、2010年度上半期の決算発表の席上、パナソニックの大坪文雄社長は、三洋電機(以下、三洋)とパナソニック電工(以下、電工)を完全子会社化するTOBが順調に進み、子会社化が完了したことを宣言した。