もう“家電”メーカーとは呼ばせない。パナソニックがいま、大きく変わる。自社製品をつなぐ“まるごと”戦略は、家からついに街づくりにまで発展している。急遽、三洋電機、パナソニック電工を完全子会社化して、その次に目指す先とは……。
パナソニックのまるごと戦略
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パナソニックのまるごと戦略

では、パナソニックの「まるごと事業」の最先端はどうなっているのか。

三洋は、10年秋に兵庫県加西市に加西グリーンエナジーパークを稼働させた。むろん「公園」ではない。環境配慮型の最新次世代工場だ。JR姫路駅から車で約1時間。豊かな自然環境に囲まれた5万人の小さな市に、新工場は立つ。

同工場の生産ラインでは、ハイブリッド自動車(HV)用のリチウムイオン電池や車載用ニッケル水素電池が次々に製品化されている。技術の粋を集めた最先端の製品を生産する工場だが、狙いはそれだけではない。

(的野弘路、永野一晃=撮影)