ビジネス上のお礼は、「礼」という文字の持つ意味のほんの一部にすぎない。「礼」には礼儀作法のほかに、社会の秩序を円滑に保つという意味がある。先輩への礼儀を尽くさない人や朝夕の挨拶ができない人など誰も相手にしない。礼というものにそれだけ重みがあることを認識すべきだ。

お礼は誠心誠意を尽くして初めて相手に訴えかけることができる。お礼状も同様に、例文集の寄せ集めみたいなものでは何度書いてもゴミ箱行きだ。当たり前だが、時間を置かずに書くのが基本。忘れかけた頃に出してもダメだ。ご縁をつなげるには、一生懸命己を尽くし、感謝の念を表現すべく考え抜いて書くことが肝要だ。文章は下手よりうまいほうがいいに決まっているが、誠実さが伝われば拙い言葉でもいい。