「よい会社」構想のもと、人を育てることを基軸に斬新な人事制度を展開してきた富士ゼロックスが、今、大転換にチャレンジしている。はたしてどんなふうに古い殻を破ろうとしているのだろうか。

「変化と成長に挑む社員」を増やすには

富士ゼロックスといえば“人を育てる”ことを基軸に斬新な人事制度を展開してきた会社として有名だ。その会社が今、歴史的ともいえる企業風土改革にチャレンジしている。

人材育成の原点と言えるのが1992年度に当時の小林陽太郎会長が打ち出した「よい会社」構想だ。よい会社とは「強い」「やさしい」「おもしろい」の3つの要素からなり、強いは高い成長力と収益性、やさしいは環境への配慮や地域貢献を意味する。おもしろいは、社員一人ひとりがおもしろいと感じるワクワクするような仕事の実現と自己の成長を実感できる会社にしていこうというものだ。