組織内の「縄張り」を放置すれば、新しいアイデアは抑制され、業務の重複や分断が起こり、組織を内側から腐らせる。リーダーは、縄張り解体のために迅速かつ断固たる措置をとらねばならない。

縄張りは人間の根深い欲求――自分の仕事にとって不名誉になる情報を抑え込みたい、自分の運命を自分で決定したい、組織にとって重要な存在とみなされたいといった欲求――に基づくもので、あらゆるタイプの組織で生まれてくる。また、個人、チーム、部署、部門、子会社など、企業のあらゆるレベルで出現する。そして、深刻な害を与えるのである。