Q. 朝5時起きの予定、前日早寝は厳禁ってほんと?

頑張っても眠れない「睡眠禁止ゾーン」

出張などで翌朝早めに起きる必要がある場合はどうしたらいいでしょう。思い浮かべがちなのは、前夜早めに寝る案だと思いますが、案外これが難しい。いつもより長めに寝ることはできても、早めに寝るというのは簡単そうでなかなかできません。実はこれには理由があります。

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通常、人はずっと起きていると「睡眠圧」が上がってきて眠くなります。つまり朝7時に起きて仕事をしていれば、夕方には疲れて眠気が増してきてしまう。だから、さらにその時間を越して夜になれば、ますます眠くなるはずなのですが、そう単純にはいかないんです。

一日で最も眠い時間は、昼食後の午後2時頃。そして反対に眠気が一番遠のくのはいつもの就寝時間の2時間前あたり。つまり毎日午後10時に眠る習慣のある人は、午後8~10時頃が最も眠りにくい時間帯になるのです。これを入眠の直前に脳が眠りを拒否するという意味で「フォビドンゾーン(進入禁止域)」、名付けて「睡眠禁止ゾーン」と呼びます。

これはイスラエルの睡眠研究家ラビー氏が1986年に提唱した理論ですが、いまもってなぜそうなるのか、解明されてはいません。